【10/9 サステナブルスクール】横浜市立白幡小学校にて出前石けん講座「一個の石けんから地球環境を考える」を開催
10月9日(水)横浜市立白幡小学校様にてYES出前講座「一個の石けんから地球環境を考える」を開催しました。
この講座は担任の先生からクラス(5年生)のSDGs貢献活動として給食廃油のリサイクルを検討しており、廃油石けん製造の課題などを含めた「出前石けん講座」を、とのご要望を頂いたことをきっかけに開催することとなりました。事前のお打ち合わせにてご要望いただいた、廃油石けんの課題、アルカリ剤の危険性、法律のことを反映した、以下の内容で実施しました。
<出前講座内容>
(1)石けんの基礎知識
・石けんって何だろう
・つくり方(製造工程映像)
・歴史、はたらき(実験)
・石けんの性質(実験)
・廃油石けん製造の課題
・アルカリ剤の危険性
・石けんに関する法律
(2)SDGsと太陽油脂の取組み
・パーム油をめぐる問題点:森林伐採による温暖化、児童労働、生物多様性等とエシカル消費の勧め
・温暖化対策:部門別CO2排出量(日本、横浜の違い)、家庭から排出されるCO2の量、家庭で出来る省エネルギー行動の勧め
(3)ワークショップ(こねこね石けん:オリジナル石けんづくり)
石けんの講話では基本的な石けん製造の原料や使用する油脂による石けんの特徴をお話した後、弊社の製造現場の映像を視聴して頂きました。また、石けんの歴史として横浜市(磯子)が日本で最初に石けんの製造販売を始めたことや、ご要望をいただいた廃油石けん製造時の課題(品質の安定性、匂い)、鹸化反応に使用するアルカリ剤の危険性、石けん製造に係る法律についてお伝えしました。
SDGsの講義では、温暖化の主要因であるCO₂の部門別排出量が、日本全国では産業部門が1位だが、横浜では家庭部門が1位であること、家庭から排出されるCO₂の排出量は電力使用によるものが最大であり、一人ひとりの家庭での省エネ行動や物を大事に長く使うことがCO₂削減(地球温暖化対策:SDGs13)に貢献できる事を伝えました。また、RSPO(パーム油)についての説明から、サステナブルラベルを消費行動の基準にすることで、エシカル消費につながり、SDGs12(つくる責任・つかう責任)に貢献する事を伝えました。
グループ毎に実施した石けんの働きや性質についての実験、こねこね石けんつくりなど、どのグループも楽しそうに取り組まれており、児童の皆さまの石けんへの理解や身近なSDGs貢献の学びに少しでも貢献できたのであれば幸いです。