食用加工油脂事業 研究開発部門 2012年入社 若手の良いところを伸ばして、より大きな仕事を共に手掛けたい
食用加工油脂事業における研究開発部門の業務内容を教えてください。
主な業務は、乳業や製菓・製パン、食品メーカーに対して油脂の開発・提案などを行っています。私は、乳業メーカーが製造するホイップクリームやコーヒークリームなどの乳製品に使われる油脂の開発を担当しています。例えばホイップクリームに使われる油脂であれば、ホイップクリームの試作をつくって部内で評価を行い、私たちが適していると判断したものをお客さまに提案します。先方の担当者と直接コミュニケーションをとり、一緒に製品をつくり上げていくこともあります。
研究開発の仕事の難しさややりがいは、どういったところにありますか。
私の場合、ある程度までは設計されたものを引き継いで形にすることが多く、食用加工油脂の開発をゼロから1人で進めていくわけではありませんが、私の提案がお客さまに採用されたり、お客さまに真摯に対応することで信頼を勝ち得たりすることにはやりがいを感じます。またお客さまとの関係性を徐々に構築しているという手応えを感じていて、こういう積み重ねが数年先、数十年先に続く関係性につながっていくのではないかと考えています。先日もお客さまから「新しいテーマで開発をしてもらえませんか」と声を掛けていただき、非常にうれしく思っています。
これまでに印象に残っている出来事はありますか。
さまざまな事情が重なって、ある企業に私たちの製品が納品できなくなったことがありました。そのお客さまに新たな製品の提案をすることになり、私がその担当に選ばれました。月に何度も先方に通い、試作製品の評価をしていただいたりして、議論の場を設けました。そのお客さまとは約3年間、交渉を重ねましたが、最終的に実を結ぶことはできませんでした。そのときは大変でしたが、お客さまにどのようにアプローチすべきかなど多くのことを学べました。
太陽油脂の強みはどこにあると思いますか。
やろうと思えば何でもやらせてもらえるので、新しいことにも積極的にチャレンジできる環境です。また、敷地内に工場をはじめすべての部署が揃っているので、関係者と一緒に仕事を進められること、小回りが利くこと、トラブルが起きてもすぐに対処できることは強みだと思います。
今後の目標についてお聞かせください。
ここ数年は30代の先輩方が他部署に異動し、私よりも若い社員が多く入ってきました。年齢差はわずかでも、ある程度先輩という立場になったため、トラブル対応のような責任のある業務を担当することが増えています。もともと、1人で作業を進めていくほうが性に合っていたのですが、後輩が困っていたり悩んでいたりしていれば先輩としてしっかりサポートしていきたいですね。今は自分を成長させるという意味でも、うちの部署のため、ひいては会社のためになるような1人ではできない大きなプロジェクトに携わってみたいです。まずは、若手を育成する立場を目指し、一緒に開発に取り組んでいく。そして若手のいいところを見つけて伸ばしていく、それが今の私の目標です。