購買部門の業務内容を教えてください。

購買部門の主な業務は、油脂製品や石けんをつくるときの原料や資材を発注し、それらの在庫を管理することです。注文が業務部に入ると、製造管理課が製造予定を組み、それを受けて私たちが原料の使用量を計算し、在庫と照合して不足分を発注するという流れになります。原料が不足すれば、製造がストップしてしまうので、購買の責任は重大です。天気予報で台風が接近していたり、雪が降ったりすると予定どおり原料が納入されるか心配になりますね。
また調達先の工場を訪問して生産現場をチェックし、気になる点があれば改善策を提案したり、社内の問い合わせに応じて新規・既存原料に関する調査を行ったりするのも購買部門の業務です。

これまでの仕事で印象に残っている出来事はありますか。

購買部門は原料を安定的に調達することが任務ですが、価格管理も担当しています。いかにコストを抑えて原料を調達するかを日々考えています。私が入社して2年目のころ、関係部署と協力してコストダウンを達成できたことが印象に残っています。
ある原料を複社購買に切り替えることで、コストダウンを図ろうと考えましたが、生産管理システムが完全にリアルタイムに反映されないため、その原料を使用するにあたり課題点があることが分かりました。そこで実際に現場へ出向いて作業工程を教えてもらい、一緒に解決方法を考え、関係部署には「少し手間はかかるけれど、これだけ安くなる」と説明して回りました。調整には予想以上に時間がかかってしまいましたが、最終的に対応してもらい、原料を切り替え、コストダウンにつながりました。

仕事で失敗した経験はありますか。

担当する原料の種類が増えて仕事の幅が広がったことで、それまでにはなかった小さなミスが増えるようになりました。そしてあるミスをしてしまったことで、製品の製造までに原料が間に合わなくなったのです。それはちょうど仕事に慣れてきたころというのもあって、仕事を流れ作業のように処理をしていたことが原因だと思いました。それからは自分の仕事の重要性を見つめ直し、ミスを起こしてしまった場合にどのようなリスクがあるかを意識するようにしました。

太陽油脂の強みは何でしょうか。

社内の風通しが良く、上下関係や部署に関係なく意見を交換できるところだと思います。コストダウンに取り組んだときも、会社によっては「上を通せ」と言われるかもしれませんが、私のような入社2年目の若手が1人で出向いても、意見を聞いてもらえました。

今後の目標についてお聞かせください。

購買部門はこれまで担当が食用加工油脂と石けん・化粧品のいずれかに分かれていましたが、取引先が共通している場合もあり、2018年度から新たな試みとして、私が両方とも担当することになりました。もともと、自然由来成分でつくられた石けんを愛用していたことがきっかけで、太陽油脂に入社したということもあり、石けんや化粧品にも仕事の範囲が広がることで、やり甲斐もより感じております。また他部署へ異動することになっても、そこで役立つ人材となれるように、購買についての知識や経験をもっと積み重ねていきたいです。